製品情報 シフトノブ
「シフトノブとは」
図1.シフトノブ(写真)
図1.のように、シフトノブとは、自動車の変速用シフトレバーの先端にあるグリップ部分のことです。
運転操作中にドライバーが握るハンドルに次いで、使用頻度の多いパーツです。
シフトノブの種類(設置位置の違い)
図2. シフトノブの種類
図2.①のように、運転席前面のインストルメントパネルにシフトノブが設置されたものを“インパネシフト”と呼んでいます。
インパネに、ナビ、エアコン、シフトノブを集約できるので、運転席と助手席のウォークスルーができ、車内の居住空間を広く取ることができます。
最近の軽自動車はほとんどがこの設定です。
図2.②のように、運転席と助手席の間のフロア(床)にシフトレバーが設置されたものを“フロアシフト”と呼んでいます。
現在ではFFが主流ですが、以前はFRが一般的で、エンジンの後ろにミッションが配置されており、その真上にシフトレバーを設置したのでフロアシフトになりました。
フロアシフトは、シフトチェンジの際の操作性がよく、車体のちょうど中央の位置なので、右ハンドル車、左ハンドル車で部品を共用しやすく、現在でも普通車では主流の設定です。
図2.③のように、ステアリングコラムにシフトノブが設置されているものを“コラムシフト”と呼んでいます。 20~15年前に流行った形式で、軽自動車やミニバンに設定されていましたが、操作に慣れが必要なので、最近はインパネシフトに置き換わっています。
ノブボタンの機能
図3. ノブボタンの機能
図3.のように、ノブボタンを操作(押す)すると、シフトノブ内部にある“ロッド”を押し下げ、レバー操作のロックを解除します。
図4. シフトノブのロック機構
図4.のように、シフト操作で、急な変速が起こると、自動車が大きく挙動を乱す恐れがある“ポジション”へは、ノブボタンを押さないとシフトレバーが動かない仕組みになっています。
モードボタンの機能
図5. シフトノブのモードボタン
図5.のようにシフトノブに設定されている、AT車の “O/Dモードボタン” はトップギアを使用しないボタン、ギアのないCVT車の “Sモードボタン” も同様、高いエンジン回転数を維持し登坂力を強くしたい際や、エンジンブレーキを効かせたい際に使用します。
シフトノブの役割
シフトノブの役割は、トランスミッションの操作、乗員保護、握りやすさ(触感、柔らかさ、形状)、見栄え(デザイン、質感、高級感)などです。
シフトノブの製品化
自動車メーカーからはノブボタンの動き(ストローク、回転動作)や、ロッドの動き(ストローク)などが仕様として求められます。
イオインダストリー株式会社では、CAEによる構造解析・強度解析を活用し、最適な樹脂材料の選定を行い、製品設計を行っています。
シフトノブの設計➩樹脂部品の射出成形➩塗装➩(部品調達)➩製品組立➩完成検査➩出荷まで一貫生産しております。
〚企業サイト〛イオインダストリー株式会社