サイドドアハンドル 側面衝突安全性能
「側面衝突安全性能」とは
イオインダストリー株式会社の主力製品であるアウトドアハンドルは、グリップタイプとフラップタイプがあり、主に軽自動車に採用されています。
自動車の衝突事故における乗員傷害のうち、前面衝突に続き傷害程度の大きな衝突形態として側面衝突があります。
側面からの衝突の衝撃でドアが開くと乗員が外に放り出され非常に危険です。
サイドドアハンドル(グリップタイプ)には、側面からの衝突時にドアが開かないように『ペンデュラム』と呼ばれる機構が組み込まれています。
ペンデュラム機構は、従来技術に比較して“軽量”という特長があります。
図1. ドアハンドル、ロッド、ドアラッチの役割
サイドドアハンドル(グリップタイプ)の内部は、図2.のような構造です。
図2.サイドドアアハンドルの内部構造(ペンデュラム機構)
自動車の側面から衝突した場合、ドアハンドルには、図3.のような力がかかります。
図3.側面衝突時の衝撃荷重(ペンデュラム機構)
その際、慣性荷重によってロッドが下降しラッチレバーがストライカーを解放すると、ドアが開いてしまいます。
そこで、ペンデュラムが、慣性荷重により作動して、図4.のようにロッドが下降することを防止します。
図4.ペンデュラム機構の作動状態
※ペンデュラム機構は、スズキ株式会社とイオインダストリー株式会社の特許です。 「特許第6112774号」
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