成形不良 ヒケ
「 ヒケ 」とは
”ヒケ”とは、図1のように、プラスチック成形品の表面に固化する際の収縮による凹みが発生する現象です。
図1. ヒケの例
ヒケの発生メカニズム
図2. 板厚差 と ヒケの発生
プラスチックを射出成形する際、溶融プラスチックは、金型キャビティ内で冷却され固化する際に収縮します。
図2のように、リブ付近では、リブ部分とその他の部分の板厚の違いにより、収縮量の差が生まれます。
図3. ヒケの発生
プラスチックの固化が進むと、金型キャビティ内のプラスチックの体積が減少し、図3のように、成形品の表面に凹みとして現れます。
この凹みを”ヒケ”と呼んでいます。
”ヒケ”は、図3のような「リブがある成形品」や、「厚肉成形品」などで、発生しやすいです。
”ヒケ”が成形品の内部に現れる現象は、「気泡(ボイド)」と呼ばれます。
自動車や家電製品などに使われる外観意匠部品においては、外観品質不良となる場合があります。
解決策
イオインダストリー株式会社では、リブの影響でヒケが懸念される際、設計時の適正な肉厚設定により解決しています。
厚肉成形品の場合は、ガスインジェクション成形技術により中空成形品にして、ヒケの発生を抑制しています。
詳しくは、下記URLをご参照ください。
〚関連記事〛ガスインジェクション成形技術
〚企業サイト〛イオ インダストリー株式会社 Webサイト