成形不良 ショートショット
投稿日:2022年8月31日
カテゴリー:製品と技術
「ショートショット」とは
”ショートショット”とは、図1のように、プラスチック成形の際、金型キャビティの特定部分にプラスチックが充填されずに固化し、ショートショットが発生した部分が欠けてしまう現象です。
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図1. ショートショットの例
ショートショットの発生メカニズム
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図2. 正常な成形品(ショートショットの発生なし)
通常は、金型キャビティの隅々まで溶融プラスチックが充填され、ショートショットは発生しません。
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図3.成形時のショートショットの発生状態
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図4. ショートショットした成形品
プラスチックを射出成形した際、図4の赤丸で囲った部分のように、プラスチックが欠けている部分が発生したものをショートショット(ショートモールド)と呼んでいます。
ショートショットが発生する際に起こっていること
・金型内で、プラスチックの流動先端部分が冷却し固化することで発生
溶融プラスチックは金型内を流動していく際に、次第に冷えて流動性が落ち先端部が固化し始めると十分な射出圧力がかかりにくくなり、金型キャビティの末端までプラスチックが充填されない場合に、ショートショットが発生します。
・金型内のプラスチックの流れの状況により、空気溜まりが生じることで発生
溶融プラスチックが金型キャビティ内を流動して充填が進んでいくと、キャビティ内の空気が最終充填部に集まります。
集まった空気を逃すことができないとプラスチックの充填が完了せず、ショートショートが発生します。
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